工場を持たずに海外でものづくりをするファブレスメーカーはたくさんありますが、弊社は、トルコと中国の工場で、ケースをつくっています。
「中国ならわかるけど、トルコ?」と思われる方もいると思われます。その理由や、工場や文化の国ごとの違いについては、現在、日経 xTECH(クロステック)で連載中の「岩佐・東のスタートアップ流ものづくり」でお伝えして参りますので、ご興味がある方はぜひご一読ください。
岩佐・東のスタートアップ流ものづくりhttp://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00279/
さて、ちょうどいま、在庫が切れそう、もしくは切れている商品をトルコで再製造していますが、製造スジュールを何度も確認するも、なかなかメールの返信が来なくて困りぎみです。そもそもトルコ工場は中国工場に比べてレスポンスの波は圧倒的に激しいです(だいたい遅い)。
トルコは親日国で、人もおおらか、街も自然も美しく、ご飯も美味しく、個人的に大好きな国ですが、乱暴な言い方をすれば、よく国内外で揉めている国で、アメリカ、ロシア、ギリシャ、シリア、アルメニア… あっちでもこっちでもびっくりするぐらい揉めています。
外務省:わかる!国際情勢 トルコという国http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol55/index.html
実際、打ち合わせに行った一週間後に、アタチュルク国際空港で自爆テロがおき多数の方が亡くなる、という大変痛ましい事件がおきました。スケジュールの調整からその日の夜に飛行機に乗っていた可能性も高く、ゾッとしました。
なぜそんなトルコでものづくりを… は、日経 xTECH(クロステック)で連載を(以下略
さて、なぜ今回こんなにもレスポンスが遅いか。いろいろ揉めすぎて国が大変なのか、とも思ったのですが、さきほど、ハッともうひとつの理由に気づきました。
そうだ。ラマダンだった。
イスラム教徒が断食を行う約1カ月間の宗教行事で年に2回行われます。ラマダンの時期はみなあまり働かず、工場も午前中でストップします。
さきほ気がついてググったら、まさにラマダンの真っ最中でした(笑)
とはいえ、早く再入荷されないと困るので、明日まだ連絡がなければ、メールから、Facebookから、電話から、進捗確認の鬼凸をしようと思います。困ったなーと思いながらも、国や文化の違いって、発見が多く、いろんな価値観に触れることができるのは大変面白いです。